バイヤー向け資料

バニラ供給ソリューション:用途に合わせたグレードと形態の選び方

バニラ供給ソリューションの出発点は同じ収穫です。それを用途に応じて異なる方法で格付けし、乾燥させ、カットします。小売向けの小分け業者や食品メーカーは通常、水分範囲の高い側のビーンズを指定し、抽出用のバイヤーはより乾燥したビーンズやカットを指定します。このページでは、用途によって実際に変わる仕様を解説します。製品名から推測するのではなく、正確に仕様を指定していただくためです。

要点
  • 適合を決めるのは2つの数値、水分(通常20〜35%)とバニリン(通常、重量比1.0〜2.5%)です。
  • 食品製造:水分が中〜高めのビーンズ(28〜33%)、バニリンは1.5〜2.0%前後、品質の安定したロット。
  • 小売向けの小分け包装:見た目のそろった15〜22 cmのホールビーンズ。梱包前に目視で格付けします。
  • エクストラクト・原料用途:カットやスプリットは、バニリンを含む同じ種子の果肉部分を備えながら、1キログラムあたりの価格が抑えられています。水分とバニリンは成分分析証明書でご確認ください。
  • FOB(本船渡し)、CIF(運賃保険料込み)、DAP(仕向地持込渡し)のいずれを選ぶかによって、誰が輸送を手配し、誰が輸送中のリスクを負うかが決まります。
仕様が異なる理由

水分とバニリン:重要な2つの数値

マダガスカル産ブルボンバニラのロットが用途に合うかどうかは、2つの数値で決まります。水分含有量(適切にキュアリングされたビーンズで通常20〜35%)とバニリン含有量(通常、重量比1.0〜2.5%)です。どちらの数値も、それだけで「より良い」ことを意味するわけではありません。「後工程に応じて適した用途が異なる」ことを意味します。

水分が多くバニリン含有量の高いビーンズ(いずれも範囲の上限側)は、陳列や瓶詰めに適しています。ふっくらとして香り高く、手で簡単に裂くことができます。グルメ用途や小売向けの小分け包装のバイヤーが水分の高い側のビーンズを指定するのはこのためです。一方、より乾燥したビーンズは、数週間にわたる輸送や抽出工程にもよく耐えます。抽出用途ではビーンズそのものが最終顧客の目に触れることはないため、外観や水分による重量よりも、処理1キログラムあたりのバニリン収率の安定性が重視されます。抽出用途や産業用途のバイヤーが通常、乾燥した側を指定するのはまさにこのためであり、同じ植物原料でも乾燥したビーンズは重量が軽くなるため、1キログラムあたりの支払額も抑えられます。

この2つを取り違えること、つまり抽出ラインに水分の多いグルメグレードのビーンズを発注したり、小売の陳列用に乾燥した抽出用グレードの原料を発注したりすることは、初めてのお問い合わせで当社がよく目にする、コストのかかるミスマッチの一つです。目標価格だけでなく用途を最初にお知らせいただくことで、最初から適切なロットをお見積もりできます。

食品製造の代表的な用途であるバニラアイスクリーム
01

食品製造

ベーカリー、乳製品、製菓、飲料のラインでは一般的に、加熱工程で香りを安定して引き出すために水分が中〜高めのビーンズ(28〜33%)を指定し、バニリンは1.5〜2.0%前後が目安となります。ここでは、ビーンズ1本ごとの外観よりも、数量とバッチ間でのロットの安定性の方が通常は重要です。

品質の安定したロットご要望に応じてCOAをご提供
ブルボン・グレードAの仕様 →
輸出の準備が整った束ねたバニラビーンズ
02

輸入・流通

最終ユーザーではなく他の企業に再販売される場合、決め手となるのは通常、既存の輸送手配に合うインコタームズの条件(下記参照)と、再輸出や再請求を滞りなく行える書類です。具体的には、船荷証券に記載されたロットと正確に一致する商業送り状、原産地証明書、植物検疫証明書です。

FOB · CIF · DAP輸出書類
全製品ラインナップとグレード →
白い背景に置いた製品イメージのバニラビーンズ
03

小売向けの小分け包装

ブランドの瓶やチューブには、わずかなバニリンの差よりも、長さと見た目のそろい具合(折れのないホールビーンズ、均一な色、裂け目が少ないこと)の方が通常は重要です。お客様は香りをかぐ前に、まず目でビーンズを判断するからです。当社はバニリンの分析値だけでなく、長さ(15〜22 cm)で仕様を定め、梱包前にビーンズを目視で格付けします。

15–22 cmのビーンズ真空パック
Red Souple EUの仕様 →
ホールビーンズを添えたバニラエクストラクトのボトル
04

エクストラクト・原料用途

カットやスプリットは、香りではなく長さや表面の状態によって格付けの際に選り分けられた、同じ収穫に由来するより低コストの原料です。ホールビーンズと同じ、バニリンを含む種子の果肉部分を備えながら、1キログラムあたりの価格が抑えられています。お支払いいただくのは陳列時の外観ではなく抽出収率に対してだからです。大口の発注を確定する前に、成分分析証明書で水分とバニリンをご確認ください。実際の1キログラムあたりの収率を決めるのは、ラベルとしての「グレード」ではなく、これらの数値です。

水分20–35%バニリン1.0–2.5%
Red Splitの仕様 →
インコタームズの解説

FOB、CIF、DAP:リスクを抑えられるのはどれか?

これら3つの条件は、誰が輸送を手配し、輸送中に誰がリスクを負うかを決めるものであり、単なる価格上の細目ではありません。

FOB — Free On Board(本船渡し)

当社はマダガスカルの港で貨物を本船に積み込んで引き渡します。その時点から、お客様(またはお客様のフォワーダー)が国際輸送と保険を手配して費用を負担し、輸送中のリスクを負います。すでにフォワーダーがあり、運賃を交渉済みのバイヤーに適した条件で、当社の運賃上乗せ分をお支払いいただく必要はありません。

CIF — Cost, Insurance and Freight(運賃保険料込み)

当社が仕向港までの輸送と保険を手配し、価格に含めます。お客様のお支払いは到着地までを含む1つの金額で済み、既存のフォワーダーとの取引関係も必要ありません。その代わり、運送会社や輸送ルートの選択に関する裁量は小さくなります。

DAP — Delivered At Place(仕向地持込渡し)

当社は港を越えて、指定された仕向地(お客様の倉庫または指定の住所)までお届けします。輸入関税と諸税は含まれず、到着時にお客様にご対応いただきます。通関をお客様の管理下に置いたまま、戸口までの到着価格に最も近い条件です。

よくあるご質問

バイヤーから寄せられる仕様に関するご質問

バニラの水分含有量は、なぜ用途にとって重要なのですか?

水分含有量は、重量と保存中の状態の両方に影響します。水分の多いビーンズ(約30〜35%)は、小売や食品製造のように回転が速く、香りの立つビーンズを受け取り後すぐに使用する用途に適しています。より乾燥したビーンズ(20〜25%に近いもの)は、長期の保管や輸送中にもカビが生えにくく、ビーンズを陳列せずに加工する抽出用途で一般的に好まれます。

バニリン含有量とは何ですか?なぜグレードによって異なるのですか?

バニリンは、キュアリングされたバニラで測定される主要な芳香成分で、マダガスカル産ブルボンバニラビーンズでは通常、重量比1.0〜2.5%です。バニリン含有量と水分の高いビーンズは、ホールビーンズの外観と香りが重視されるグルメ・小売用途向けに格付けされます。低いグレードのビーンズやスプリットのビーンズも、バニリン含有量の点で有用であり、陳列用ではなく抽出用として価格が設定されています。

どのインコタームズで見積もりますか?それぞれコストにどう影響しますか?

当社は、FOB(Free On Board・本船渡し:マダガスカルの港からの国際輸送を買い手が手配し、費用を負担)、CIF(Cost, Insurance and Freight・運賃保険料込み:仕向港までの輸送と保険を含む)、DAP(Delivered At Place・仕向地持込渡し:指定された仕向地まで配送、輸入関税は含まない)で見積もります。どれが割安になるかは、お客様の側にすでにフォワーダーと数量割引があるか、それとも計画を立てやすい到着価格をご希望かによって異なります。

どれが合うかわからない場合は

用途をお知らせいただければ、ロットをお見積もりします

製品の簡単な説明、目標とする水分・バニリンの値(お決まりの場合)、ご希望のインコタームズをお知らせいただければ、それに合うロットをご提案できます。

用途についてご相談ください →
WhatsApp
製品価格を見る